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07.20
Wed.第1回 定時総会・大交流会
新生・ベンチャー三田会、第1回 定時総会・大交流会を開催!
去る2022年8月11日、ベンチャー三田会として初の開催となる第1回の定時総会・大交流会が開催されました。
当日はTKPガーデンシティ浜松町「天平」の間に、当日の抗原検査結果の提示を義務づける徹底した新型コロナ感染症対策のもと、ベンチャー三田会会員や入会希望者総勢130名が集結。
「ベンチャー三田会」第1回 定時総会
定時総会には、会員106名中の40名が出席。会則議決と幹事選任が行われました。
総会は柴田啓 会長 (株式会社ベンチャーリパブリック 代表取締役社長)の挨拶でスタート。
「慶応義塾大学から世界に通用するようなベンチャー企業が輩出されるようなエコシステムを作り、その一助を担えるようになれば、ベンチャー三田会にすばらしい未来があるのではないかと思います。
私たち自身がベンチャー起業家として成長していくのはもちろん、塾の長い歴史を考えると、将来に向けて次のジェネレーションが育っていくことが重要だと思います。
若い人たちに『起業するなら慶応義塾大学』と思ってもらえるような、エコシステムをつくりたい。短期的な目標として、ベンチャーOB・OG会として“早慶戦”に勝ちたい」
早稲田大学出身のベンチャー企業経営者の集まりである「ベンチャー稲門会」は、2021年4月時点で上場企業経営者13名を含む、経営者120名を擁しており、ベンチャー三田会の会員106名を僅差で凌いでいます。打倒早稲田に向け、より積極的な周囲のベンチャー経営者への参加呼びかけ、幹事参加の声掛けを呼びかけました。
さらに今後重視すべきこととして「ダイバーシティ」を挙げ、「若い世代の経営者、女性、国際色豊かな人を積極的に増やしていきたい」と述べました。
2021年度、2022年度の活動と収支報告
事務局長である岡田隆太朗(一般社団法人日本ディープラーニング協会理事)より「2021年度の活動と収支報告」がなされ、会則決議、幹事の選任の2点についても審議が行われました。
2021年度は、ミーティングを3回実施。会費は設立準備等に利用され、また、五十嵐幹 幹事 (株式会社クロス・マーケティング 代表取締役社長兼CEO )より協賛金200万円が協賛金として寄せられたことが報告されました。
2022年度収支が健全である旨も報告され、今後の会費の活用用途については引き続き議論をしていくと締められました。
会則議決と幹事選任
会則決議では、会員より、「第2条 本会は、慶應義塾創学の理念『社会の先導者たれ』に基づき、時代を先導する創業経営者を慶應義塾から多く輩出するため」のくだりに、慶應義塾の創設者である福澤諭吉氏の言葉からとったのであれば「全社会の先導者たれ」ではないかとの指摘。ベンチャー三田会会則も同様に「社会」から「全社会」に修正されることとなりました。
事務局担当幹事の岡田祐子(株式会社エムズコミュニケイト 代表取締役)、及び五十嵐幹 幹事が推薦され、満場一致で両名が選任されました。
ベンチャー三田会 2022年度「大交流会」
総会後は、ベンチャー三田会への参加希望の起業家や学生なども加えた総勢130名が参加する、大規模な交流会へ。
会冒頭では柴田会長が「ベンチャー三田会のこれまでのあゆみ」を紹介。五十嵐 幹事の『もう一段階、グレードアップしませんか。OB・OGのベンチャー経営者ができることは、まだまだあるのでは』というメッセージをきっかけに、今年の3月のベンチャー三田会新生に至ったと明かしました。
伊藤公平慶応義塾長からの祝辞ビデオメッセージも寄せられました。
「ベンチャー三田会が、時代を先導する経営者を多く輩出することを達成するために、新しいチャプターを迎えたと聞いている。ベンチャー三田会を中心に、世界を誇るイノベーションベンチャーが発展できるよう、これからも皆の活躍を願うとともに、慶応義塾に対するアドバイス、支援をお願いしたいと考えている」(伊藤塾長)
慶応義塾大学 常任理事 山岸広太郎氏によるZoomを通した講演では、慶応義塾大学から多数のベンチャーが生まれた歴史も紹介されました。
「慶応義塾発ベンチャーエコシステムの創造 -世界に通用するユニコーンスタートアップ輩出に向けて―」をテーマにしたパネルディスカッションには、山岸氏、須田副会長、幹事の山本玲奈(株式会社ヒュープロ代表取締役社長)が登壇。
大学在学中に起業した山本 幹事は、メンターシップと出資でサポートしてもらった重要人物が2人が2人とも塾卒業者だったと振り返り、「在学中に、もっと起業家との交流の機会が得られれば、起業しやすいのではないか」と提案。理工学部出身の須田副会長自身も、起業を強く推奨する研究室の教授の影響で起業を志したと語りました。
「慶応義塾から世界に通用するユニコーンスタートアップを生むために必要なこと」を問われると、山岸氏は「テクノロジー系の研究テーマに起業のチャンスがあるのでは」、と意見し、須田副会長は「学生と起業家が交流できるようなスペースを学内に」と提案しまました。
スペシャルゲストとして、ベンチャー三田会のアドバイザーに就任した慶應義塾横浜初等部 部長 神武直彦教授も登場。今後、慶應義塾においてもベンチャー企業で必要とされる人材を育てていく所存であり、在学中に起業家との出会いの場を作っていくことも前向きに考えていると語りました。
会終盤では会場全員で肩を組み合いながら「若き血」を大合唱。
交流会は盛況のうちに閉幕しました。
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幹事からのコメント
五十嵐幹 幹事 (株式会社クロス・マーケティング 代表取締役社長CEO)
「ベンチャー三田会は、できるだけクローズドで起業家が成長できる場にするためにも、会則の中でも特に倫理規定を重視し、共有された情報の取り扱いについて十分注意してほしい。会を守っていくために、倫理的な行動をお願いしたいと思っています。そうすれば、今後、色々な有益な情報をみなさんに伝えていけると思います」
須田将啓 副会長 (株式会社エニグモ 代表取締役CEO)
「前身のベンチャー三田会を14~15年行っていたが、さらに進化して事務局もって生まれ変わり、パワーアップして素晴らしい会になりました。若手のスタートアップの経営者や学生など、普段、あまり接することのない元気のある方々との交流ができてよかった。交流を深めて、“全”社会の先導者になれればと思っています」
柴田啓長 会長 (株式会社ベンチャーリパブリック 代表取締役社長)
「こんなことをやりたい、こういう企画が良いのではないかなど、ぜひアイデアを聞かせていただきたいです。また、自分で手がけたいという人も大歓迎です。フレキシブルにいろんなアイデアをベースにやっていきたい」