「ベンチャー三田会プレミアム会」とは、上場企業経営経験者などを対象にしたエグゼクティブメンバーのみが参加できる特別なイベント。2024年のベンチャー三田会プレミアム会では日本フィルハーモニー交響楽団の平井俊邦理事長をお迎えし、楽団の事業再生と「音楽の力」を活用した震災復興支援についてお話を伺いました。平井理事長は慶應義塾大学経済学部を卒業後、三菱銀行（現三菱UFJ銀行）に入行し、取締役や監査役を歴任。その後、千代田化工建設の再建を成功させ、インテックホールディングスの副社長・共同最高経営責任者を務めました。そして、2007年からは日本フィルの運営に携わり、音楽と社会貢献に尽力されています。

講演では、事業再生における課題や解決策、また「音楽の力」を活用することによる社会的影響についても語られました。震災復興支援に取り組む中で得た感動的なエピソードが、多くの参加者の心に深く響いたことと思われます。経済界での豊かな経験を活かし、文化と社会を結びつける姿勢に、参加者は新たな視点を得ることができたことでしょう。

また、関連イベントとして、杉並公会堂でリハーサル見学と定期公演も開催。リハーサルでは、演奏が仕上げられていく様子を間近に感じられ、大変貴重な機会となりました。ホール全体を包み込む、シュトラウスのアルプス交響曲がもたらす壮大な自然のイメージや、神尾真由子さんによるバイオリン協奏曲の美しい音色が観客を魅了しました。

今回のプレミアム会は、参加者にとって学びの多い貴重な機会となり、同時に美しい音楽に触れられる豪華なイベントとなりました。